[アニメ感想] 聖痕のクェイサー 第5話 「戦場の白ユリ」

Passionate squall (2010/02/10) 山辺燈(豊崎愛生),テレサ・ベリア(茅原実里),カーチャ(平野綾),桂木華(日笠陽子) 織部まふゆ(藤村歩)織部まふゆ(藤村歩) 商品詳細を見る

金属だけじゃなかったのか！

化学は高校以来勉強してないので、調べて理解するのに時間がかかりましたｗ
一応、今回も解説を入れてみましたが、わかりにくいかもしれません…。

今回はテレサ回でしたねー。
アバンでテレサの過去と仇敵をちらっと見せ、最後に敵を倒すというのはありきたりな構成だと思います。
しかし、その過程でテレサの過去と今の心情を描きながら、みんなの支えもあって乗り越えたというのは良かったなと。

てっきり、クェイサーは金属などの材料のみと思っていたのですが、塩素が出てくるとは驚きです。
化学は高校で習っていたけど、今ではすっかり忘れてしまってますねー。
というわけで、今回の解説は思いっきり調べながらですｗ
間違いがありましたら指摘してくださると助かりますm(_ _)m

子供が「プールの匂いだぁー。」と言っていたように、塩素はプールの水を消毒するために使われていることがよく知られてますね。
プールの塩素濃度はおよそ0.4～1.0mg/Lと非常に小さく、それでもあれだけの臭いがするのですから、そのままだと強烈な刺激臭がすることは容易に想像できます。
今回、塩素は白色？で描かれていましたが、実際は黄緑色らしいです。

次に、まふゆが投げた消石灰について。
消石灰（水酸化カルシウム）は塩素と反応すると、次亜塩素酸カルシウム、聞き慣れた単語でいうとカルキになります。
化学反応式はこんな感じのはず…。
CaH₂O₂ + Cl₂ → CaCl(ClO)･H₂O

前回に続き、とっさの判断で良い効果をもたらしたまふゆの運の良さは異常ｗ
それだけでなく、5kgもある袋を軽々しく投げ、２人をすぐさま引き戻した力にも驚きですｗ

鉄は塩素と反応しやすい。
それは、鉄が水素よりもイオン化傾向が大きいからです。
また、銅が塩酸に溶けなかったのは、イオン化傾向が水素よりも小さいからです。
イオン化傾向というのは、金属のイオンへのなりやすさを表すもので、その大きさを酸化還元電位E°というもので見ます。
鉄（Fe）はE°= −0.44 V、水素（H₂）はE°= 0 V、銅（Cu）はE°= 0.340 Vとなっています。
ちなみに、他の元素も含めて大きい順に並べると、下のような感じ。
K＞Ca＞Na＞Mg＞Al＞Zn＞Fe＞Ni＞Sn＞Pb＞H＞Cu＞Hg＞Ag＞Pt＞Au
「貸そうかな、まああてにするな、ひどすぎる借金」なんてフレーズで覚えた記憶があるようなないような…。

今回は、鉄には有効でも銅には効果がない元素として塩素が使われましたが、今後はその逆も出てきそうですね。
例えば、濃硝酸は銅を溶かすけど、鉄は不動態というものを作るため溶かすことはできません。
硝酸ということは窒素のクェイサーになるけど、いるかなー？
これ以外にも、液体窒素、ニトロなど戦闘に使えるものがあるので、いてもおかしくない気がします。
次回も新たなクェイサーの登場に期待したいです。


▼次回、第6話 「皇女の卵」

▼トラックバック
綺羅のキラッ★
メルクマール

▼過去記事
[アニメ感想] 聖痕のクェイサー 第1話 「震える夜」
２話の感想記事はありません…。
[アニメ感想] 聖痕のクェイサー 第3話 「求めし者たち」
[アニメ感想] 聖痕のクェイサー 第4話 「女王様とあたし」

↓ランキング参加中。クリックして下さると嬉しいですm(_ _)m