[アニメ感想] キャシャーン Sins 第07話 「高い塔の女」
2008'11.14 (Fri)

未完成の塔がそびえ建つ、廃工場へとやってきたキャシャーン。そこにはもう何かを作る必要もなくなり、一日中テーブルゲームの賭けに興じ、ただ時の過ぎるのを待つ作業用ロボット達がいた。鬱屈した思いと異常をきたし始めた精神から、工場を訪れたキャシャーンを襲うロボット達。しかしその中に、他のロボット達とは違い、ある目的を持って生き続ける女性ロボット、リズベルがいた。彼女に促され、作りかけの塔へと登るキャシャーン。リズベルの目的は、塔を完成させること。そして、塔に鐘を付けてその音を響かせることだと言う。鐘の音を聞いた者達に、世界にはまだ美しいものがあると気付かせるために。キャシャーンの傷一つ無い純白のボディの美しさに心惹かれたリズベルは、彼にもうすぐ完成する鐘の音を聞いて欲しいと引き止める。だが彼女の目的は、キャシャーンのボディを鐘を作る材料とすることであった。豹変したリズベルによって催眠の香を嗅がされ、プレス機に拘束されるキャシャーン。狂気に囚われたリズベルの操作により、鋼鉄のプレス板がキャシャーンに迫る。だが、眠った振りをしていただけのキャシャーン。一度は彼女に殺されることも考えたが、ルナを殺してしまった自分にはまだすべきことがあると工場を去る。呆然とキャシャーンを見送ったリズベルであったが、彼女は取り憑かれたように炉に向かい、鐘を造り始めた。しかし完成した鐘は、美しいとは言い難い音を響かせる。
その音に苛立ちを爆発させた作業ロボット達が、リズベルに襲い掛かった。
今回は、銀髪の女「リズベル」が登場!
って声は小山さんですか。
元夫婦っていうのをわかっていて共演させているのでしょうか?
もしそうだとしたら、キャシャーンとリズベルの関係には何かあると思ってしまうのですが・・・。
キャシャーンとルナの過去については進展なし。
しかし、リズベルを通してキャシャーンの成長が見られました。
そんな7話の感想です。
アバンがほとんど変わらない・・・。
滅びが進む世界の中、何もすることがなく、ただひたすらポーカーをするロボットたち。
そんなロボットたちとは対照的に、何もしないのが嫌で塔を作り続けているリズベル。
なぜ塔を作るのか?
それは、鐘を鳴らすため。
「鐘が高らかに鳴り響けば、みんなまだこの世界に美しいものがあると気付くかもしれないでしょう。」
「あなたも美しい。」
って密着キターーー!!!
触り方がエロい。
「もうすぐ鐘ができるわ。」
なんか、目つきがあやしいなと思っていたら・・・。
「鐘を作る材料が揃った。待っていたの、あなたを。」
案の定、キャシャーンはリズベルに捕まります。
鐘の材料とするため、リズベルはキャシャーンをプレスしようとします。
いつもなら、ここで「鐘のために死んでもいい。」と言うキャシャーンだが、今回は違いました。
「月という名の太陽を殺した僕には、まだ何かやるべきことが!」
リズベルにはやりたいことがある。
なら、僕にも・・・。ということでしょう。
リズベルを通してですが、自殺願望がなくなったことは、大きな一歩だと思います。
鐘が鳴っている・・・。
ロボットたちにうるさいと言われ、塔から落とされるリズベル。
そして、鐘が落ち、塔は崩壊する。
この壊れ方が綺麗でした。
鐘の下敷きになったリズベルでしたが、キャシャーンに助けられました。
リズベルが作った鐘は、自分にとって満足のいくものではなかったが、キャシャーンの心には響くものがありました。
「響いたのはこの世界で新しい何かを作る君の心かもしれない。」
キャシャーンとは行き違いで、リンゴとオージがやってきた。
塔に登ったリンゴたちに、もう鐘はないのに
「ここには鐘があるんです。」
と言うリズベル。
そして、「リンゴーン、リンゴーン、リンゴーン・・・。」と口ずさむ。
これは、リンゴとかけているのかな?と思ったり。
「もう鐘はいらない。心の中で鳴らせるから。」
鐘を作ろうとする思いがキャシャーンに届き、それが、希望を与えることにもなったということを知ったリズベルの表情がすべてを物語っています。
今まで、キャシャーンは出会ったロボットたちをほとんど救うことができなかったが、今回は、救うことができた。
キャシャーンはそのことに気づいてないかもしれませんが、間違いなく成長していると思います。
自分でせいで滅びが始まったロボットたちと出会い、憎まれ、そして成長していく。
そんな話が続いていくのでしょう。
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